先日は大型の台風がやってきましたがなんとかかんとか被害がなく済みました。台風のあとには大きな虹が出て、やれやれ一安心と言う感じです。台風一過の暑さは思ったよりもなくてそのまま梅雨に突入する?ような?季節の中で一番重だるい時期がやってきます。
ラジオを聴いていたら噺家の噺と言う字についてちょっと興味深いことを言っていました。噺と言う字は「口」と「新しい」と言う字から出来ています。私たちが普通に使う「話す」と言う字とは違い落語の世界で使われる特異な漢字です。「だから落語家はいつも新しいことを話さないといけない、新しいものをどんどん取り入れて歴史を作っていかないといけない」とそのパーソナリティは言っていました。ちょっとしたうんちくでしたがなるほどなるほどと思います。
ひるがえって…かくと言うはどうなのだろうと思いました。描く、書く、画く主に3つのかくがあります。当然私が使うのは描くです。「描」という字の成り立ち 「描」は、左と右の二つの部分からできています。 左側の「扌」 手の形を表す偏で、「手で行う動き」という意味を表す部分です。 右側の「苗」 は「なえ」で私はなんだか手で苗を植える動作が絵を描く動作をイメージさせるのかな?と考えています。
実際には 「手で物をなぞる」という意味を扌が示し、「びょう」という音を苗が示すという整理です。 つまり、「田んぼに苗を植える動作そのもの」から直接できた字というより、 左で「手の動作」 右で「音」と、植物が伸びる形からくる「線や形が伸びるイメージ」 を組み合わせて、「なぞって線や形を作る=描く」を表したようです。
ですが、私のような考えかたをすると苗のイメージは全く無関係ではない…こともない…となります。 「苗」自体は、草かんむり+田から成り、田んぼに生えた細い若い植物=苗を表す会意文字とされます。 そこから連想される まっすぐ伸びる細い形 成長していくもの といったイメージが、「描」で使われるときに「線や形が伸びる」「イメージがふくらむ」と結びつけていけないこともない…。
「線や形が伸びる」「イメージがふくらむ」と結びつけられる。こちらの方がロマンがあります。イメージをふくらませ線が伸びる、形が出来ていくのが制作の楽しさです。あたかも小さな種が芽生えぐんぐん育つのを助ける手を持つ人々と同じように絵を育てる私でありたいと思いました。
