個展への道~作品紹介⑫

Hortensia Blanc F8号
Hortensia Blanc F8号

 いつもたくさんの人たちに支えてもらって自分は幸せだな~と思っています。時には傷ついたり困ることもあるけれど、そんな時でも誰かが私のそばで見ていてくれて細い道を渡って作家活動をしてきました。その最たる人は家人だと思います。


 家人はアートなどとは全く縁のない環境で生きてきた人です。それでも私が絵を描く事、絵が趣味ではなく真面目にそれで生活しようとしている事を理解してくれました。家人が一番カルチャーショックだったのは絵を売買する世界の存在だったようです。画廊があり、個人で絵を買う人がいるということを私を通して知ったみたいでした。わかる気がします(笑)。ですが、わからなかった時から今に至るまで変わりません。ただただ見守り、取材にも付き合ってくれ、展覧会中は忙しい中で色々協力してくれます。今回は本当に私も心が折れそうな感じがたくさんあって、それでも変わらない家人がいた事で本当に支えてもらいました。展覧会中も迷惑かけるかもしれませんが…よろしくねーです(⁠ ⁠◜⁠‿⁠◝⁠ ⁠)⁠♡


  さて、今回ご紹介させていただく作品は「Hortensia Blanc」F8号油彩画です。こちらは今回カタログを入れる封筒に使った作品です。大きな大きなアナベルというアジサイを描いた作品です。清流秋川のほとり秋川丘陵の東京サマーランドの「あじさい園」に取材に行きました。ホンアジサイやガクアジサイなどなど約60品種約15,000株のあじさいがある場所です。 中でも山の斜面を埋める純白の「アナベル」は見事でした。まるで雪山を思わせることから「アナベルの雪山」と名付けられています。


 ドッグランが併設されているので、アジサイシーズン以外はそちらが主体の場所です。プールもあって夏はにぎわいます。こんな大きなアジサイがこんもりしている場所は初めてでした。よく鎌倉の青アジサイは見ていましたがそこよりも元気いっぱいなアジサイで(青アジサイはしっとり。)雨より陽の光が似合うアジサイでした。プールが近いから子どもの声が聞こえて本当に初夏のすがすがしさが似合う場所でした。アジサイも種類や場所によってずいぶん印象が変わるのだなあと思いました。


 日本もこれから梅雨がやってきます。憂鬱になりがちな季節をアナベルアジサイをご覧いただき元気いっぱいに乗り切っていく活力を得ていただけるような作品を描きました。ぜひ展覧会にお越し下さい。






【松沢真紀展 -brillant-】

2025年5月21日(水)〜30日(金) 期間中無休

平日:10時-19時 土日:11時-18時 

※5月30日(金)は画廊の夜会のため21時まで