個展への道~作品紹介⑧

 個展が近くなって来ると、毎回天気予報が気になってきます。ただ、まだまだ確証のない予報なのであまり一喜一憂する事がないように心がけています。今週は梅雨のハシリのような天気がつづくようです。個展に引っかからないように祈ります。個展会場である銀座柳画廊は銀座駅C3出口から徒歩15秒くらいで着く場所で全く雨の心配はない立地ですが、やはり気持ちの良い薫風の中で初日を迎えたいものです。


 さて、今日ご紹介させていただく作品は「春の海」F8号油彩画です。昨日の「豊穣」と同じ伊豆下田を画題としています。しかしこちらは私の創作?想像力が増した作品で実際にあった風景ではありません。散策する中で感じた感覚で描きました。


 下田の野水仙まつりは海岸線にあって岬の散策にぴったりな場所でした。入り組んだ砂地を歩いたり、石を拾ったりしながら岬の先端に到着。そこから小さな灯台が見えて波が打ち寄せる風景が晴れ晴れしてとてもしみじみとしました。水平線が広がります。あー気持ちがすっきり、すっかり海の空気に癒やされました。


 先に見た水仙の可憐さ、波風の音や香りに酔っ払います。そんな感覚を作品に表したいと取り組みました。さわやかな風を感じていただけると嬉しく思います。



松沢真紀展-brillant-

2025年5月21日〜30日

銀座柳画廊