今が一番寒い時期だと思うのですが、なんだか春先のような天気が続きます。カラカラに冬晴なので洗濯物が乾くのが幸いです。この間、私は渋谷にある松濤美術館に行って来ました。須田悦弘さんの立体作品を展示していました。松濤美術館は渋谷から歩いて15分くらいの場所にあります。閑静な住宅街の一角にあり和モダンな建物で外観だけでも魅力的です。
須田悦弘さんはまだまだ現役バリバリの作家さんで主に木工を作っています。小さな雑草やチューリップ、テッセンなどを建物内の片隅に配置して鑑賞者が宝探しみたいな気分で作品を見つけながら進むような展示でした。本物そっくりの大きさと繊細な作りで、植物のもつ儚さや美しさを表現しています。背景の壁の色彩とあわせて日本画を立体におこしたような雰囲気です。
作品の葉っぱにはどれも虫食いや少し茶ばんだ部分があります。きっと生命の終わりを含めた表現なんだろうなぁと感じました。ちょっとわざとらしくも思ったけれど…(個人の感想です)私は名も無い雑草が壁の隅っこにある作品が好きでした。花になってしまうとその花の概念や本物の姿を知っているせいかどうしても壁を感じて入り込んでいけないからです。(個人の感想です)反対に木工らしさがのこるスルメの作品なんかの方が印象的でした。
渋谷は東急本店がなくなってなんだか風景が変わったようです。私はあまり詳しくない街でしたが、連れはちょっと感傷的になっていました。宮ノ下公園が屋上公園になって、ドラえもんのオブジェがあって、、外国人がサーキットカーを飛ばす街.渋谷。どんどんまた変わっていく街の中こんな閑静な住宅街.松濤が個性的にみえました。