デ・キリコ展

 大雨が降り続く今日ですが、5月の雨は新緑にとっては恵みの雨のようです。あじさいの葉がいきいきとして少し色が濃くなったような気がします。今年の梅雨は何時もよりも遅く短く雨量が多くなるという予報です。またあのムシムシした天気に悩まされる前に集中して作品制作していこうと思っています。


 沖縄は梅雨入りし、関東でも真夏日になる事が多くなってきました。まだ湿度が高くない分過ごしやすく感じます。ただ、自転車に乗っているとじんわり汗が出てきます。


 先日、上野に行きました。東京都立美術館で開催されている「デ・キリコ展」を見に行きました。デ・キリコは美術の教科書にも必ず掲載されている巨匠です。さまざまなポスターやイラストにもなんとなく彼の作品を彷彿させるものが多くあります。


 開催前から興味をもっていた展覧会だったので前売りを買って楽しみにしていました。ゴールデンウィークも終わったタイミングで会場直前に会場に行きました。それでも10人以上は会場待ちをしていましたが…(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)⁠


 デ・キリコの作品がその生涯をとおしてどう変わるのかがつかめ、様々な影響を受けながら制作していた事がわかる展示方法でした。作品数もちょうど良かったように感じました。デ・キリコの作品は強烈な色彩が好きです。真っ黄色なカベに真っ青な空、それを背景に描かれた陰影の強いクッキーや彫刻、マヌカン…インパクトのある作品で油断するとパワーをもっていかれます。


 一点透視法を使ったり、それをわざわざ歪めたりして画面に不安定感を作るのでこちらはバランスを失います。酔っぱらいそうでした。私などは全然作風は違いますが楽しんで見ることができ実りある展覧会でした。