野見山暁治さん



 じめじめした梅雨が戻ってきてしまいました。町中では、アジサイを売るよりもひまわりをメインにした花屋さんが増えました。涼を求めて風鈴や団扇、最近ではハンディ扇風機にネッククーラーなどもあります。私は家の敷きパットを接触冷感のものに替えました。確かに少しひんやりしますが気分次第かな?とも思います。



 昨日悲しいニュースがありました。アート界の重鎮で私の母校とも深い関係のある野見山暁治さんがなくなったと言うことです。野見山さんと直接お話しすることはありませんでした。しかし私の恩師の一人が彼の教え子だったということで、ちょっと興味をもって画集や本などを読ませていただきました。当時は画家なのにとても読みやすい文章を書く人だなあ~と思っていました。



 抽象画と具象がの中間の仕事を精力的に行っていらっしゃって、私は水墨画にも通じるような作品と感じられました。エネルギッシュで男らしい(死語かしら?)という表現がぴったりの作風です。とても残念ですが、102歳ということですから致し方ありません。ご冥福をお祈りいたします。



 生前はどんな風に風景や自然と対話していたのでしょうか。作品とどう向き合っていたのでしょうか。今となってはその著作と作品を通してしかわかりません。ですが、私は画家として一貫して過ごした人生に深い尊敬を覚えるのです。