ハラスメント



 肌寒い日々が続いています。やっとしまった冬服をもう一度出して着るのも面白くないので、重ね着をしてこの寒さに対抗している私です。藤の花やツツジのさいている姿に春を感じていますが朝夕は風邪を引かないように気にして過ごしています。



 最近色々なことが喧しい、喧しすぎて身動きがとれなくなっているように思います。モラルについてのことです。○○ハラスメントという用語もどんどんバリエーションが増えています。モラルハラスメント、パワーハラスメント、セクシャルハラスメント...何でもかんでもハラスメントです。何か気にくわないことがあればハラスメントにしてしまえば良い?そんな風潮もあるような気がして、それはちょっと違うんじゃないかなあ~と思います。双方ともにどんどん行き詰まっていくように感じるのです。



 今思うと、私がしていたこともハラスメントだったのかな~と思うことがひとつあります。大学の非常勤講師だったときのことです。講評会で生徒の一人が「お金がなくて絵の具が買えなかった」ということを言ったのです。お金のかかる私大に入って、わざわざ油絵を勉強している子。先ずはそれが目的でないといけない身分の子。明らかにそれはないでしょう~という感じがした私は「その洋服や化粧を買うお金を回せば一本買えるよね」と言いました。この当時はこれで済んだけれど、今ならパワーハラスメントとして訴えられるんじゃないかなあ?とも思います。



 今では私も丸くなって?こんなこと言うようなことはまずないですが(心の中では思っても)、当時としてみたら何しに学校来てるんだ!という尖った気持ちで生徒に接してしまいました。