花ちらしの雨

 


 この時期の雨を俳「催花雨」とか「菜花梅雨」というと先日のブログで書かせていただきました。ですが、それが続くうちになんだか花ちらしの雨になってきてしまったようです( ノД`)…。地面に沢山の花びらが落ちています。明日には天気も快復に向かうといいますが、桜にとっては過酷な雨になりました。きっと彼ら?もビックリしていることでしょう。



 桜はよく川岸に植えられています。ずーっと続く桜並木はとてもきれいですし、花びらが落ちて川を流れていく様もまた優雅で、長く桜が楽しめる気がして私は大好きです。興味深い話を聞きました。桜が川岸に植えられていることにはちゃんとしたわけがあるそうです。桜が咲くと人はそれを見に川岸に集まります。そうすると桜の回りの地面が踏み固められて地盤がしっかりしてきます。それが川の護岸になるというのです。



 あまり根本が踏み固められると桜の根がダメになってしまうようなのですが、適度な距離で桜を見ることによって私たちは知らず知らず川岸を堅牢なものにしているのだとか...。そう思うとちゃんと考えて都市計画をしているのだなあ~桜の魅力さえも利用するとは頭が切れるなあと感心してしまいます。それだったら一年中咲くような花がいいのではないかと思いますが、桜のように魅力的で人が集まる樹木はちょっと見当たりません。



 明日は晴れて、きっと皆さん桜を見に川岸に集まりますから川岸も賑やかになるでしょう。桜も楽しみ、護岸にもなる一石二鳥なお花見がやっとできるというわけです(*´∇`)。