文化芸術



 三寒四温といいますが、今日は本当に寒い雨の一日になってしまいました。制作をしているときはそこまで寒いと感じませんでしたが、ふと見上げる空の寒々しさに辟易しました。もうすぐ春がやって来る...毎月の今ごろは...と思いながら過ごしています。



 以前もブログで書かせていただきましたが、今ずっとロシア文学を読んでいます。今ロシアというともっぱらウクライナとの戦闘がクローズアップされます。ですが昔はとても文学や芸術が発展いていた国だったのだと改めて気づかされます。文学や芸術が発展するにはやはり時の権力者や富豪の理解が必要なようです。ロシアに限らずどの国でも文化は大きな庇護のもとに育ってゆくのです。



 アメリカの現代芸術は大恐慌の時代にありました。時の大統領は文化芸術を保護すべくアーティスを積極的に登用して公共事業を行いました。お金がなかったアーティストたちは自身の発表と利益を両立出来たのです。ですが.それもものすごい反対運動のために消滅してしまいました。今歴史上に名を残すジャクソンポロックなど多くのアーティストはそのときの申し子です。そして今彼らの残した功績はアメリカを始め様々なところで多くの価値を生んでいます。



 日本でも信長や秀吉のもとで狩野派が台頭しました。その功績は言わずもがなです。千利休の作った作動の精神も今や世界で愛される存在になりました。芸術はすぐに効果が分かるような性格のものではありません。しかし確かな形で私たちの思想にも文化にも政治にも良く作用するものだと感じています。