春の味



 季節外れの暖かさが続いています。今日はさすがに上着を着ないでアトリエに向かいましたが全く問題なかったです。昨日は今年初のバッタをみました。日焼けが気になる季節です。



 最近道々で色々な若葉が眼を出していますがこの前は原っぱでハコベの小さな花が咲いているのを見つけました。ハコベは春の七草として知っていましたが実物を意識してみたのはこれがはじめてでした。七草粥を食べる経験がなかったので、遠い存在でした。「きみがため 春の野に出でて 若菜摘む 我が衣手に 雪はふりつつ」という歌を詠んだのは光孝天皇です。昔は春の若菜は食べると長生きできるという考え方があったようです。光孝天皇が想い人のために摘んだ若菜はもしかしたらハコベだったかもしれないなあーなんて思いました。



 そこで私も若菜摘みです(*´∇`)♪山菜と同じで摘んでいると「もうちょっと、もうちょっと」とどんどん採りたくなってしまいます。しかしまたここに生えて欲しいですし、根っこや生まれたばかりの葉は残して困らない程度に摘みました。家に持ち帰ってすぐにさっと茹でて...さてさてどんな味がするの?と食べてみます。しゃきしゃき、しゃきしゃきと水菜に似た食感です。癖のない味も水菜に似ていて問題なく食べることができました。これが春の味なのかしらん?地球から生命をいただいているような気持ちになれました。