あと幾日したら満開になるのかな?そんな話が巷を賑わしています。もちろん桜のことです♪花見はいつにしようか?どこにしようか?遠足も旅行も行く前のワクワク感が一番楽しいといいます。世界が不安定になっている今だからこそ余計に自然の美しさが待ち遠しいのかもしれません。



 私ももちろん桜が大好きです。こんなにも桜が好きな人種は日本人くらいじゃないのかしらん?と思っていましたが、中国や韓国でも桜の花見は定着しているようです。きれいなものをきれいと感じる気持ちは万国共通のようです。ちょっと前までですが、ヨーロッパの絵画に桜が登場することはなかったように思います。外で描くことを大切にした印象派にも桜が描かれたものはない?少ない?と思います。桜がなかったと思います。



 ゴッホが浮世絵からインスピレーションをえて描いたと言われる有名な作品に「花咲くアーモンドの木の枝」というものがあります。弟のテオの長男誕生を祝って描いた作品です。これを観ると一見桜の花ではないかと思うくらいですがアーモンドの方がフランスでは一般的な植物だったのかもしれません。



 他にはベルト・モリゾの描いた「桜の木」が有名です。ですがこちらはカッコ書きで「さくらんぼうの木」となっています。さくらんぼうを摘む女性を描いた作品です。ですから私たちが想像する桜の絵とは全く別物と考えます。



 今では各国に桜が植えられて美しさが世界に認知されているようです。今ちょうど現代作家ダミアン・ハーストが新美術館で桜をテーマにした新作を発表しています(*´∇`)。ダミアン・ハーストといえば真っ二つに切った牛や鮫のホルマリン漬けオブジェが有名です。とてもセンセーショナルで、後に映画やCMなど様々な分野に影響を与えました。そんな作品を作っていたダミアン・ハーストも桜の美しさに感銘を受けたのかなと思うととても誇らしく、嬉しく思います。