秋の色



 雨が降った後は空気が入れ替わったようです。寒さが一段階進んだように感じます。日中でも太陽の光よりも北風の冷たさの方が強くなりました。今年の冬はいつもより寒くなるという気象庁の発表もありました。寒さに負けずに、穏やかな冬を迎えたいものです。



 秋の日に町中を見ていると影の長さがどんどん長くなっているのに気がつきました。正午ごろでも天中に太陽が来ないようで道には大きくくっきりとした影が落ちています。影の色も夏とは違うようです。夏の影は黒目が強く緑色の木々とのコントラストがはっきりしていて存在感・重厚感があるように感じます。秋の影は濃紺に近い紫色のような色味の豊かな影です。太陽の色も夏より黄色がかっている気がします。太陽の黄色を補うために目が青を求めているのかもしれません。



 補色という色彩の働きがあります。中学校くらいで勉強することですが、人間は1つの色を見ると目がバランスをとるためその反対の色を求める働きです(赤↔緑・黄↔青など)勉強したときはふーんという感じで聞き流していたものですが、こうやって身近で感じられると納得できます。そして作品を作ったり、観たりする上でとても役立つ概念です。



 秋は自然界の色がとても豊かな時期だと思います。赤・青というはっきりした色合いではなく色々な色が混じりあった流れるような色がある時期です。冬が目の前に迫ります。その前にもう少し秋の豊かな色を楽しみたいと思う今日です♪