お祭りの片隅に



 世間ではクリスマスムードが高まっています。サンタクロースやツリーの飾りがそこここで展示されています。私はチョコレートが好きなので、クリスマス限定のチョコレートを見るのが毎年楽しみです♪高級チョコレートは無理でもコンビニエンスストアなどで販売されているクリスマスチョコを思わず手に取ってしまいます。でも、我慢我慢!1度たがをはずしたら最後止めどなく買い漁って冷蔵庫をチョコレートまみれにしてしまう可能性がある私です(^o^;)



 クリスマス...言うまでもなく当はキリスト教の神聖なお祭りです。イエス・キリストの誕生を祝う日、ヨーロッパでは1年で一番大きな祝祭日です。我々日本人には考え付かないくらいたくさんのミサが行われ、夜遅くまで開かれた教会で祈りが捧げられます。油絵を描くのを生業としているのですからキリスト教、宗教画はよく目にしました。正直そこに描かれている聖書に場面にそれほど共感することはありませんでした。ですが、その作品の技術力や1点の作品にかけるエネルギーに感動しっぱなしです。



 私はテンペラ絵の具も油絵の具も宗教画を描く過程で生まれてきたものといってもいいくらいだと思っています。より多くの人に自分達の信仰を伝えよう、美しさを伝えよう、リアルさを伝えよう...そういう信仰心が作った道具だと思っています。その流れをよく理解していきたいと思っています。クリスマス。キリスト教の神聖な1日。お祭り気分の片隅に絵画の歴史に思いを馳せる日にしたいと感じているのです。