贈る幸せ、贈られる幸せ

 


 暑さが少しずつ終わりに近づいているように感じます。特に朝夕はほっと出来るような風が吹き、秋の虫が鳴く音も聞こえて来るので心もやっと楽になれます。鈴虫、秋虫、クツワムシ...子供の頃たくさん見つけて採っていた虫達が今も健在だと思うとちょっと嬉しい気分です♪



 今日久しぶりに銀座に行くことになりました。受注していただいた作品をお渡しするために銀座柳画廊に行くためです。お客様と画廊で待ち合わせをして作品を見ていただく段取りになっていました。受注作品を見ていただくということで、朝からずーっと胸がドキドキしていました。事前にどういう作品が良いのかイメージをお伺いし、その共有されただろうイメージに作品を近づけていくわけですが、私とお客様の考えが共有されているかどうか?また共有されていても私の表現と擦り合わせていけるかどうか?受注作品の難しい所です。



 さて画廊での待ち合わせ。ちょっと早めに伺ってお客様の到着を待ちます。久しぶりにお会いしたお客様は変わらず笑顔一杯で楽しみにしていらしたご様子でした。ドキドキは最高潮です(^o^;)。画廊スタッフのかたが壁に作品をかけてくださっていたので、「こちらです...。」と緊張しながら作品をご覧になっていただきました。ジーっと見つめるお客様の横顔を見てドキドキ、ドキドキ。その瞬間お客様のお顔がほろりと崩れて「イメージぴったり!いいですね。」と嬉しいお言葉です!



 体の力がスーっと抜けて私もほっこりすることが出来ました。背中の汗がスーっとひいてはとても嬉しくなってしまいました。プレゼント用にご注文いただいた作品です。お客様も送られるお相手の顔を思い起こしているご様子で幸せそうな笑顔でした。絵をプレゼントするというとなんとなくかしこまった印象を持つ方も多いかもしれません。部屋に合わなかったら?とか趣味が違ったら?とか大袈裟かしら?とか思われる方々に私は今日確信をもって宣言します。絵のプレゼントは贈る人も贈られる人も幸せにする物です(断言!)贈る人を思ってその人だけの一点物の絵画!これほど気持ちのこもった贈り物は数少ないと思います。そしてそれを制作できる喜びを私は仕事にできるのだと改めて感じて嬉しくてたまりません(*´∇`)。

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