ご縁

 


 雨が降ったと思ったらいきなりの晴天、すごい早さで流れていく雲、入道雲になりかけたような大きさです。暑い夏がもうそこまでやって来ています。



 作品を描いて展示販売をするようになってから幾年かが過ぎました。その会場で出会ってそれ以降もうお会いしないお客様がほとんどですが、中にはそこからどんどんお付き合いが発展していって、色々な形で応援してもらえるようになることもあり作家冥利に尽きると嬉しく思っています。そのなかでお客様からオーダー作品を頼まれることがあります。私の画風でこれを描いてほしい、あの場所を描いてほしいとお客様からご注文いただくのは本当にご縁で、本当に幸せなことです。



 つい先日も、以前ご購入いただいた方からご依頼を受けました。うじうじと続く梅雨の天気を吹き飛ばす明るく清々しいお声を聞けたことに嬉しくなって、ご依頼をいただけたことにまたまた嬉しくなってしまいました。



オーダー作品というのはとてもやりがいがある仕事であり、とても緊張する仕事です。自分には思いも付かなかったものを描いてほしいといわれると少しおじけつきながらやってみたい!という向上心?が生まれアドレナリンが出てきます。また、お客様の喜ぶお顔を思い浮かべ優しい気持ちになりながら少しドキドキしながら描けます。誰かを思いながら描くのはプレゼントを贈る気持ちと似ているのかもしれません。プレゼントを贈るという気持ちは贈る側の気持ちも豊かにしてくれるように思います。ですからご注文いただくのは私の気持ちを豊かにしてくれるのです。



 私はそれを糧に、それ以上の豊かさをお客様に感じていただけるように精一杯作品を描いていきたいと思っています。