五節句



 あっという間に5月の薫りがしてくるようになりました。あちらこちらで小さな鯉のぼりが飾られ、和菓子屋さんにはヨモギ餅のほかに柏餅もならびはじめています。5月の季語に薫風という言葉がありますが、その名の通り若葉の薫りをまとった爽やかな風が吹いてきます。



 五月と言えばやはり端午の節句です。鯉のぼりを飾って、鎧を飾って、金太郎も飾って?柏餅を食べる。子供の健やかな成長と健康を祈る行事です。日本人は節句というものを大切にしていると思います。3月3日の桃の節句、5月5日の端午の節句、7月7日の七夕は今も風習が残る節です。私は知らなかったけれども、1月7日も9月9日も節句でこれらを合わせて五節句というのだとか...。1月7日は七草粥を食べる人いう概念しかありませんでしたが...人日の節句というのだそうです。その一貫として、七草粥を食べるんですね...。9月9日は重陽の節句。これはまったく不勉強でした。菊の花を愛でること、菊茶を飲むことで長寿を祝うのだそうです。菊人形も菊花展が開かれるのもこの節句が由来なのだそうです。



 日本に住んで一番良かったのはやはり四季があり、それを楽しむ人間性が日本人には培われているということです。こんなにも豊かでバラエティに富んだ気候を私は大切に思います。そしてその魅力を一杯感じて、作品を作っていきたいと思うのです♪