遠くに旅行することが、はばかられるような昨今ですが、作品を通してその地方に行ったような気になるのも絵画鑑賞の良さではないかなあと思います。写真のようにただ写った景色ではなく作家の感覚が含まれた風景は観る人に新たな発見を与えてくれるものになっていると思います。そうなってくれることを切に願いながら、いつも制作ています。
今日ご紹介させていただく作品は「メランコリア」SM、油彩画です。これは長崎県にあるグラバー園を描いた作品です。グラバー園に行ったことのある人は多いと思います。観光地としても有名ですし、修学旅行先にも選ばれる歴史的な場所です。私が行ったときはちょうど気候もよく晴れた日の続く時でした。グラバー園も芝生がきれいで明るい日差しで一杯でした。
私が作品を描く上で大切にしているのはその場で感じた私だけの感覚、感動、記憶です。ただその場を写実的に表すだけなら私はいりません。それこそ、今はAIがどんどん描けるでしょう。私よりも早く、正確な作品を、です。ですからいつも私が描くことの意味を探しながら描いています。それが、私が描く意味、いる意味になると信じているからです。
展示を通し皆さんに、私の感動を感じていただければと思っています。共感してくれる方、もっと違う感覚を抱く方、それぞれの目線で楽しんでいただければと思います(*´∇`)
「松沢真紀油彩画展- 光 lumiere -」
2021/3/24(水)~3/31(火) 9:30-20:30
※最終日は17時で閉場いたします。
丸善・日本橋店3階ギャラリー
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