今年は新型コロナウイルスの影響でクリスマスもお正月も素直に祝うことが出来ないようです。一体いつまで続くのかわからない災いに辟易してしまいます。
私達日本人にとって、クリスマスはただのお祭りでしかありません。ケーキを買って、ごちそうを食べてあとはプレゼント交換をする...それが和製クリスマスです。しかし、キリスト教徒の多い欧州はお正月よりもクリスマスの方が大きな意味を持っているようです。私がフランスに住んでいた時体験したクリスマスは日本では考えられないくらい盛大且つ荘厳なものでした。イベントというよりも儀式に近いように思いました。
恋人と過ごすクリスマスよりも神様と過ごすことが大切で、すべてといってもいい教会でミサがあり人々が集っていました。集まっているといってもワーワー騒いでるというのではなく、讃美歌を聴き、神父様の言葉を聞き、祈りを捧げるという感じです。当時は東北の震災があった年でもあったので、フランスの方々も日本の復興を祈る場ミサの中にを設けていたのも印象的でした。私達日本人はただ騒がないようにすれば良いけれど、彼らにとって精神的な柱でもあるクリスマスを祝えない苦痛はいかほどなのだろう?想像すると本当にコロナが与える影響の恐ろしさに怖くなります。
ワクチンの開発が進んでいるようです。欧米では高齢者、医療従事者を中心に接種も始まったと聞きます。少しでも明るい兆しが見えるクリスマス、年末年始になることを祈っています。