11月です。

 10月31日のハロウィンは月のきれいな夜でした。心配されていた渋谷の騒ぎもなかったようで日本人の自制心に頭が下がります。いつもは文句をつけられることが多い最近の若者というフレーズ、言っていた人々はこの日の彼らに謝ってもよいのではないか?と感じてしまいます。私はハロウィンだからなにということもなくただただ月見を楽しみました。本当に幻想的で美しい満月でした。



 さて月も変わって11月です。今年も二ヶ月をきってしまいました。昨日私はいつもお世話になっている柳画廊で開催中の有田巧先生の個展を見に行きました。有田先生は日本に数少ないフレスコ画の画家で今回2度目の個展です。私は彼の描いた天使の作品が気になっていました。私の大好きな宗教画家・ピエロ·デラ·フランチェスカの天使の顔だったからです。もしかしたら有田先生も彼の影響をうけているのかしら?と思いつつ見に行きました。



 有田先生は在廊していました。フレスコをなさっているからガテン系の体格かと思いきやシュッとした穏和な雰囲気でたくさんの事をお話しできました。作品に登場するバラは奥様が育てられたものだそうで愛情一杯に描かれていました。天使の事を聞くとやはりとても好きな画家の一人だとの事でした。静謐な印象の作品に共通点が感じられます。たくさんの鳥や、トナカイ、犬や猫の作品にとても気持ちが良くなりました。