片仮名英語

 昨日何気なくTVを見ていたら、日本語の成り立ちについて示唆に富んだ番組をやっていました。「人一倍」という日本語です。「人一倍」...何気なく使っています。人よりも多く何かをやっていること、人の2倍何かをやっていることというような意味合いで使っていますが、なぜ「人二倍」ではないのでしょうか?というような内容です。

 よく考えたら人の一倍だったら人と同じ量しかやっていないことになってしまいます。昔は一倍が二倍のことだったということです。人と同じは0だという数え方で日本は文化を作ってきました。それが外国の文化が入ってくるにしたがって、一倍は二倍で二倍は三倍で...と相手の価値観に合わせて日本語を変えていったようです。ですが、その中で「人一倍」という言葉は残り今日にいたったとのこと。フムフムと聞いていました。

 日本人は他の民族よりも文化を融合することに抵抗感がないようです。言葉も、芸術も、柔軟に対応しています。ですが...最近の日本語英語・片仮名英語の乱立は目がぐるぐるしてしまいそうです。東京アラート、エビデンス、コンプライアンス、ソーシャルディスタンス...(>д<)ノ日本語使って欲しい...分かんない、日本語ならはじめて聞いた言葉でも文字から意味合いがなんとなくわかります。ですが、片仮名英語は本来の英語からも解離して辞書を引いても載っていないし、人によって違う意味で使っているような気もするし...。どうしても馴染めないのです。

 日本には良い日本語がたくさんありますし、他国にひけをとらない豊かで美しい言葉です。どうかこの文化が途切れないで欲しいと思っています。