リモート

 なんだか冬に逆戻りしたような天気です。ダウンコートをもう一度だしたくなりましたが、クリーニング済みなのでグッとこらえて重ね着をしています。天気のせいで小学校の時手術した古傷が疼く感じです。緊急事態宣言の解かれたところではお店も徐々に通常営業されてきました。しかしやはりソーシャルディスタンスを保つためということで可能な限りどこでもリモート営業やテレワークが進んでいるようですが、TVなどでリモート出演している方々のアップ画像がスタジオにいる人の大きさと違いすぎて巨人のようです。ちょっと違和感を感じています。

 以前画集で絵画を見るときも同じような違和感を感じていました。本物の作品を美術館で見る、その後で画集で見る。または画集で見てから本物の作品を見る。どちらもなんだか変な気分です。本物に感動してから画集でそれを見ると大抵は色がくすんで見えてきてしまいます。画集で感動してから本物にこんなもんかあ~と幻滅することもあります。たぶんイメージでより期待値が増してしまっているからでしょう。


 そう思うとやはりリモートの限界を感じます。特に大量生産していない、一点物の場合口コミ等は参考にならない。どうしても本物でしか判断できない何かがあるように思います。今はウイルスの影響でネット等でしか作品を見ていただけないけれど、やはりちゃんと展示してその場で作品を味わっていただきたいなあ、またそんな日がやって来てくれるといいなあ...と、切に願っています。