絵画への思いは変わらず

 日常生活も脅かされる日々です。私のように作品展示を通して社会で活動しているものにとっては社会と繋がるツールを遮断されてしまったようなものです。一般の会社などでは受注がなければ生産を止めるということになるのでしょうが...不思議ですね、展示の機会がなくなったにもかかわらず私は作品制作をしているのです。

 経済重視、資本主義論者の方々には頭に?が10個ぐらい浮かんでしまう行為なのではないでしょうか。「需要がないのに作っているなんて仕事じゃないでしょう、それはただの趣味でしょう」とか言われてしまいそうです。そうかもしれません。絵画は非常時には一番不要なものです。非常時に食品は並んでも買うし、マスクも血眼になって探すけれど、絵や彫刻、アート作品を並んで買うことはあり得ません。残念?いえ、それが非常時です。 


 どうして作るんだろう?私だけがそうなの?と思いました。しかしそんなことはないのです。FBなどで繋がっているアーティストの方々を見ると作っているのです。「展示が中止になりました~。」「延期になりなした~。」というお知らせと同時に「これから自粛して制作です。」「その分制作するぞ~♪」というコメントが添えられている事がほとんどなのです。誰も自分の制作が止まるなんて思わない。誰も活動をやめない。もはや、制作中毒です(((*≧艸≦)ププッこんな投稿を見るとすごく元気になります。


 私も今はいつ皆さんに発表できるかわかりません。でも、不要不急じゃないと思ってアトリエに通います。いつもよりゆっくりと、いつもより丁寧に?少しずつ少しずつ制作しています。やめられないというよりやめようと思わない。非常時でも変わらない気持ちがここにあるのです。