個展への道 in 銀座柳画廊

 「一筆一筆丁寧に描き出されるあたたかく瑞々しい...」「ふと止まり心に触れた...」ってなんの文章でしょう?柳画廊の方々が考えてくださった「松沢真紀展―四季彩―」の紹介文です。とてもきれいな表現、思わず行ってみたくなるようなこころ誘われる文章です。と、端から見ているとすごく良いのですがいざ自分のこととなると嬉しいやら照れるやら...気を引き締めるやら?です。今まで他人に私の作品について文章を寄せてもらったことがあまりなかったので(皆無ではないけれど)客観的な言葉は貴重です。

 さて、気を引き締めて今日ご紹介する作品は「秋風たなびく」F4号油彩です。今が盛りのコスモスを描いた作品で、以前ご紹介した「思い出絨毯」と同じひたち海浜公園のコスモス畑です。「思い出絨毯」と異なり、コスモスをアップにして描きました。二つを比較しながら見ても面白いかもしれません。

 このようなピンクと白のコスモスは日本在来種のコスモスです。最近そこここで見かけるようになった黄色やオレンジのコスモスは外来種のコスモスで日本在来種よりも茎や葉が太くて開花してからも2、3ヶ月は咲いています。この前の台風や嵐にも負けずにとても強い種類のようです。


 日本在来種のコスモスは街路にはあまり見かけません。こうやって公園や家の花壇に大切に植えられます。茎が細いから見るからにはかなげで、秋風にサラサラと音をたたて凪いでいます。会場では柔らかな秋を感じていただければと思っています。