藤田嗣治の存在感

「日本の洋画界七十年の歴史」を読んでいると、日動画廊は藤田嗣治と共にやって来た時代があったようです。藤田嗣治の日本初個展が日動画廊だったらしいし、その後も色々な関係を結んでいたとのことです。

制作中の風景
制作中の風景

 二科展に所属していた藤田嗣治ですが、それと関係なく長谷川仁に画家を紹介していたということです。東郷青児や岡田謙三ということですから好みははっきりしていたようです。


 コレクターにも恵まれていました。鯛生金山の社長に秋田の大地主、三井財閥の男爵...まだまだ貴族のいた時代の日本を象徴する人々です。私たちの時代は財閥は解体しもうそういう人がいない...といわれています。でもゾゾタウンの社長とかソフトバンクの社長とか見ていると私が知らないだけかも?と思ったりもします。