キャンバス作り

 暖かくなりました。気温が上がればキャンバス作りがさくさくと進む。と、言うことで今日はキャンバスを作っています。休日ということもあり、穏やかで静かなアトリエ...そのなかに立ち込める膠の臭い?匂い?...臭いがシュールです(苦笑)

 写真は全く関係ないお雛様です。昨日、講師をしているサークルのお部屋に飾ってあったもので毎年私が楽しみにしているもののひとつです。


 今キャンバスに膠を塗布しています。膠は煮皮ともいいまして、動物の皮を煮てとるゼラチンのことです。よくコラーゲンとも言われます。コラーゲンのコラーはフランス語のcoller という動詞からきています。coller は貼るとか接着するとかいう意味を持つ動詞です。ベタベタする膠はノリとして利用されていました。


 いつも使っている画材の語源を辿ると興味深いものがいくつかあります。例えば、ランプブラックという黒色の絵の具は昔ランプの煤から採った色でした。シルバーホワイトという白色は水銀から採った色です。その絵の具をのせるパレットはpal=鍬、lette=小さなという意味を持つ、を組み合わせたものです。鍬?鍬と同じ木から作ったのでしょうか?形が鍬に似ているのかな?と想像すると楽しいです。


 さてさて、そんなこんなで膠が乾いてきたようです。今度は白色地の用意をします(^∇^)