絵と病院

 最近病院に行く機会があって、あらためて気にしてみると病院内には様々な絵が飾ってありました。通路や待合室、レプリカが多いのが残念ですが...やはり殺風景な院内に色があることは大切なんだと感じます。

 絵に人が求めるのはなんなのかなあ~と考えることはよくあります。例えば高価な巨匠の絵というだけで集めるような人もいるだろうし、ある作家の作風に惚れ込んでそればかりを集める人もいるでしょう。自分の直感を信じて気に入ったものを購入する人もいるでしょう。


 でもどのタイプの人にとっても実際に飾ってみて邪魔な気分になったり、イライラしてしまう作品はそのうち飾られなくなると思うと、やはり一番は癒される、ほっとする作品を求めているのではないかと考えます。そして私が人にどんな風に作品を見てもらいたいかと思うと、やはり気分が癒されるなあと感じてみてもらいたいのです。


 その究極がきっと病院に作品があって患者さんの気分を癒す作品なのかなあと思いました。医者は体を直し、絵画は心を癒す...。それはきっと素敵なこと。そんな風に思っています。