喜多尾ボンタン礼子展

 行きなり冬到来という感じの今日この頃、暖冬になるかなあ、なってほしいなあという甘い期待は叶わず、着実に冬がやって来るようです。今日は画材の買い出しを兼ねて柳画廊で行われている喜多尾ボンタン礼子さんの展示を見に行きました。

 喜多尾さんの作品は古典的な手法を使った作品です。彼女はルーブル美術館の模写を通じて独学で油絵を勉強したという方でした。初めてお会いしたのですが力強い作品を描くように思えない上品で優しい雰囲気の女性です。半生以上をフランスで過ごされ今もフランスに拠点を構えて生活しているとのことです。


 古典技法で描かれた静物のなかにイソップの寓話をモチーフにした狐やウサギ、おんどりや熊が遊んでいる作品で謎解きをしているような気分で作品を見ることができました。暗い背景からスポットライトを浴びたような陰影は彼女が描くブドウや無花果の上で光の粒を産み出してルビーのようです。


 お話を聞きながらパリでの生活や作品に向かう気持ちなど色々質問してしまいました(^o^;)しかし本当に朗らかに優しくお答えくださったのでとても実りある時間が過ごせました。柳画廊のお計らいで、私ももうすぐ阪急で展示します。作品はもう送られたと言うことです。画廊のスタッフの皆様に感謝しつつ展示を気にしつつ家路につきました。


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