父と私の水彩画教室

 環境は人を作るといいます。かえるの子はかえるともいいます。画家になった人の中にはやはり両親が絵を描いていたとか、おじいさんが画家だったとか、そういう何らかの環境が整った人が多いのは事実です。私の家系を振り返ってみますと…まったくそんな要素はありませんでした。

 しかし私が絵を描くようになり、父が水彩画教室に通うようになりました。といっても定年後の趣味という感じで、それで何かをなそうとかそういったものではないのです。ですがそれなりに真剣に作品を作っています。上の作品は私に触発されてか最近描いた富士山の作品です。大きな青い富士山が印象的です(^^)

 

 当たり前ですが、私に色々描き方や道具について聞いてきます。私のアトリエに時々やってきて水彩の個人レッスンをしています。2時間ぐらいの個別レッスンです。「どうしてそんな風にかけるの」とか「何でそんなこと知ってるの」とか尋ねるので、「だって私は一応専門家だよ~」と苦笑しながら答えています。

 

 父や母が絵を描くことに反対せず見守ってくれたからこそ今私はこうやって作品を作れています。ですから言葉にはいえないくらい感謝しています。こんなことを書くとファザコンだと思われると思いますし、あまり良く思われない人もいるかもしれませんが…。真実は真実です。

 

 願わくは、いつまでもいつまでも元気で、冗談を言いながら一緒に水彩画を楽しんでいけたらよいと思っています。