白鳥

 小さな作品ですが白鳥の絵が仕上がりました。前にブログで書いたように、埼玉の白鳥の飛来地、越辺川の景色です。
 白鳥は一見優雅ですが、其の実結構どう猛です。私は一度白鳥のいる湖で餌をあげたことがあったのですが、とても怖い思いをしました。まだ小学校に上がる前?だったと思うのですが白鳥は餌であるカッパエビセンに向かってガアガア!ギャアギャア!と嘴をガチガチ言わせて迫ってくるのです。餌を差し出す前にその袋ごと食いちぎろうとする姿、首を伸ばしたその姿はまだ背の低かった私を上から見下ろし、鳥特有のなんとも言えない目つきの鋭さにすっかり怯えてしまいました。

 やはり、ペットと違い野生動物と人間はある程度距離を保っていないといけないような気がしました。しかしここに飛来してきた白鳥は文句なしに美しかったです。彼らは、水の中では必死に脚をバタつかせているのでしょうがそんなことはおくびにも出さない姿でした。また冬には日本に戻ってくるのでしょう。機会があれば会いに行きたいなあと思っています。

※作品は15×15cm、油彩、銀箔です。