対の富士山

 新作制作に心が沸き立ってきました。F4(242×333mm)のサイズで対になった富士山を制作し始めました。赤青2色の鮮やか作品が作りたいと思っています。
 今回の作品の課題は「強い存在感」です。山の大きく強い様子をこのサイズの作品にどうやって表現するかがテーマなのです( ̄^ ̄)ゞ山には男性的な姿と女性的な姿があると思います。それは季節によって、見る人の感じ方によって変化します。私はその中でも強い男性的な部分を山に求める作品作りをしようと思います。

 女性の身ですが私の作品にある男性的な部分が発揮できればと思うのです。そう思ったのは富士山を描くようになって改めて様々な山の絵を見たおかげです。古今東西様々に描かれた山の中でも私は相原求一郎さんの作品が心に残りました。雪山や針葉樹の森、広大な平原を描く作家です。私はこの人の作品からしんしんと凍てつく大気と無音の空間を感じました。この人とは違った私独自の表現でより強く男性的な山を描きたいと思いました。

 私は女性だから、男性より敏感に男性性を感じられるのではないか?より強く表現出来るのではないか?と思うのです。どんな作品が出来るか自分でも今まで考えなかった自分の一面を見たいと思います。