秋は夕暮れ。夕日の差して山の端いと近うなりたるに、烏の寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあわれなり。まいて雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず。
この歌はあまりにも有名で、説明する必要はないかもしれませんが、清少納言の「枕草子」の一文です。私はいま四季の作品として「枕草子」にちなんだ4連作を作ろうと思っています。
この作品は秋の章です。箱根の仙石原のススキを見て文章のインスピレーションとともに描いています。ススキの丘の夕日です。最近は本当に日が沈むことが早くなってきました。夕日も5時頃には見られます。光も強く、空が茜色に染まりうろこ雲が美しいです。
その様子を大切にしていこうと思って制作しています。4作ならんだら素敵だなあとワクワクしながら作っています。
※作品はSMサイズ(227×158mm)です。
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