秋の日の午後が好きです。西日が強く紅葉した葉、木々のせせらぎや赤い色の美しいことといったらありません。私の作品の中になんとかその美を取り込めたら…と思いながら制作しています。
この作品はその思いがいま一番出ているものかもしれません。箱根湿生花園の湿原を描いています。ここは昔あった箱根の湿原を蘇らせるために作られた場所です。
尾瀬を想起させるような雰囲気のあるところで、冬は雪に埋もれ中に入れなくなってしまいます。私は週をまたいで二度ここに行きました。一週間でこんなに印象が違うのかと思いました。湿原は秋からすっかり冬の装いに変わり、ちょっと物悲しい感じです。いまはきっともっと寂しげになっているのではないでしょうか。
一度目に行った盛大な秋を画面に止めておきたいと思いました。貴重で短い山の秋を作品でなら永遠に見ることができますから。まだ途中段階ですが、秋風香る作品になってほしいと思います(^∇^)
※作品はF4号(242×333mm)です。
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