秋の日

 町田、ならばいの炭焼き小屋の作品です。少しずつですが、秋の日の光を意識しながら作品を作っています。古民家の佇まいはその世代ではない私にもどこか懐かしく感じるから不思議です。
 今日は細かい描写を中心に制作しています。私はうっかりすると影に持ってくる色が暗くなってしまう傾向があるようです。それを意識して影色の美しさをいつも観察しています。
 影をただの黒ではないと意識し始めたのは印象派です。屋外で作品制作をするようになり、陰影に空色や紫色などを使うようになりました。影をただの暗い色、ものの立体感を出す物ということでなくもっと美しく絵の中で大事な物だと考えるようになったのです。
 私の作品もそんな光と影の美しさを感じる物にできればと思います。

※作品はP6号(410×273mm)です。