個展への道(作品紹介)

 動物シリーズは時間の流れに沿って描いています。昨日ご紹介した『朝日を浴びて(カルガモ)』は日の出直後の様子です。そして今回の作品は、その後、お昼のひと時を想定して描きました。第2弾は、昼下がりの暖かな光を意識して描いた猫の絵です。

猫ほど日向ぼっこが似合う動物はいないのではないかというくらい私の中で定着している価値観です。この子は、私の家のすぐそばの豪邸にいました。きっと野良猫だったのでしょう。くつろぎながらもどこか疑心暗鬼で周囲をうかがっている感じがしました。

 

 飼い猫とは違う、野性味が感じられてとても魅力的な猫でした。この子を通して昼下がりの空気を描きたいと思いました。そして出来上がったものがこの作品です。

 

 周りに咲いている花はハナニラです。キリスト教の中ではベツレヘムの星とも呼ばれます。私たち人間に道を指し示す花です。

 

※作品は『日向ぼっこ(猫)』F4号(24.2×33.3㎝)油絵