色の意味

 色は、作品にとって一番重要なものだと考えています。遠くから作品を見たとき何が描かれているか判別できなくても色彩は否応なく、目に飛び込んでくるからです。デッサンのように、白黒の作品でも、色味という形で人間は色を感じるようです。
  12色相環というものがあります。基本的な色を円形に配置して色同士の関係を図にしたものです。これを基準に、様々な絵画、デザイン、インテリア、雑貨…が作られています。

 アメリカの子供番組「セサミストリート」には様々な色の動物が出てきます。これはアメリカにおける人種差別をなくすことを目的にしているとのことです。オリンピックの五輪は、それぞれの大陸を表すカラーです。また、マクドナルドの黄色と赤は人間が一番食欲を感じる色の組み合わせです。
  私は、多くの作品に青い色を使います。普段はあまり意識したことはありませんが。森羅万象全てにおいて、生命の根源において必要不可欠なものは水と空気ではないかと感じています。空気も水は無色ですが、その層が熱くなると青みを帯びてきます。(海の青さや遠くの景色の青さはその厚さが作り出す色彩です。)

 全てのものの根元を描ける画家になりたいです。それを感じていただける作品作りをしようとおもっています。