洋画と日本画

 油絵は洋画と呼ばれます。これは、明治以降についた名称です。それまであった日本の絵と分けるためについたカテゴリーです。当時これらの絵は蘭画とも呼ばれました。オランダから来た文化だからです。

 油絵を始めて描いた日本人は、平賀源内だそうです。このことを知った時私はかなり驚きました。源内というとエレキテル、土用の丑の日、、というイメージでした。でも好奇心が旺盛だっただろう源内ですからよく考えればあり得ない話ではありません。

 

 左が源内の作品です。ドレスアップした日本女性、やはり西洋に対するあこがれが大きかったのでしょう。

 

 源内は、秋田秩父での鉱山開発、木炭の運送事業、羊を飼っての毛織物生産、輸出用の陶器製作、珍石・奇石のブローカーなど、様々な事業に協力していました、そして昨日のブログで書いた小田野直武に蘭画を教えたのも実はこの人なのです。本当にオールマイティな方です。日本のレオナルド・ダ・ビンチという感じです。