今日はクリスマスイブです。明日、25日こそが本番ですが、日本ではイブの方が盛んなような気がします。キリストの降臨(誕生)を祝う日です。私のように無宗教のものにとっては、少し肩身が狭いのですが、やはりわくわくする日です。
キリストの誕生を描いた絵画はたくさんあります。もともと西洋絵画は、キリスト教を字の読めない人々にも伝えるために発展してきたものです。ですから教会の後ろからでも見えるように大きな壁画が発展し、逆に家でも見て理解が進むようにミニアチュールもたくさん作られました。絵画制作は僧侶の修行の一部でした。
主題はおのずと束縛されています。しかし画家たちはその中で自分の解釈を作品の中に盛り込もうと切磋琢磨していることが、私には感じられます。左の作品はボッティチェリの作品です。たくさんの天使が飛び交い、イエスの誕生を祝う様子がとても豪華です。3番目の作品はピエロ・デラ・フランチェスカという画家の描いたものです。天使は5人のみで、マリアの服装も質素です。私にはこのように解釈で作品が変わることが面白く感じられます。当時の画家の考え方や、立ち位置を想像できるからです。
主を思い、この日に感謝する気持ちを私が知ることはできません。ですが、どの作品もとても丁寧で力強く描かれています。丁寧に、心を込めて制作する気持ちを持ち続けたい。それを切に願います。
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