キャンバスは、帆布のことを指すそうです。船の帆を転用していたことからそう呼ばれています。昔、絵は板に直接描かれていました。もちろん絵が描けるように下処理はしますが。木は湿気に弱くそったり、曲がったりします。また持ち運ぶ時、かさ張ります。ですから、大航海時代にキャンバスは流行して現代にいたるそうです。主にヴェネチアでということ。前記の理由から納得できます(^^)
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私は前に書いたように、ベニヤ板に薄い綿布を張ります。キャンバスとは違って木から外して丸めたりできませんが、キャンバスのように、たわんだりすることがないのでこのスタイルをとるようになりました。筆圧が強いせいか、制作に集中してしまうと手で画面を押してしまい、べコベコの画面になってしまうという失敗をしたことがありました。私にはキャンバスは頼りないようです(苦笑)
この作品は、2287×157㎝・油絵具で描いた作品で、「僕の道(カタツムリ)」といいます。前述のように板に布を張って仕上げた作品です。私は綿の布を使いますが、人によっては、麻布、綿麻混合、、、また表現によって、コーヒーを入れるようなごつごつした麻の布を使う方もいらっしゃいますし、日本画家の多くは絹の布を使うようです。紙に下処理をして油絵を描いた作品もあります。
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右の作品は高橋由一の名作「鮭」です。国の重要文化財で、東京芸術大学が所蔵しています。この作品は、和紙に油絵具で描かれた作品です。残念ながら私は拝見したことがないのですが、今もきっと当時の姿をきれいに残していると思います。紙に油絵具?!と、当時大学で学んだ時にとても驚き、印象に残った作品です。いつか機会があったら、実物を見に行きたいものです。
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