色彩(青)

 昨日は黄色について書きました。そこで改めて私は各色彩が私にとってなんなのだろうと考え始めました。青…この色に私は、深海や空の遠くに感じる透明で透き通った深い色を感じています。青は美術史の中でも特別な色なのです。絵具は顔料という色の粉と展色剤(固着剤)というノリを混ぜて作られます。展色剤が油なら油絵具が、膠(ゼラチン)なら日本画絵具、アラビアガム(アラビアガムの木の樹脂で、身近なところではアイスクリームやガムシロップのとろみにも使われます。)なら水彩絵具です。

 

 ブルーは顔料としてラピスラズリが使われます。ラピスラズリは貴石です。とても高価なもので、15世紀ごろから使われていました。使う部分はマリア様の衣装のみです。高貴な存在であるマリア様を表現する手段としてこの絵の具を使ったというわけですね。


 このことを知ってから、美術館で群像の宗教画を見たときマリア様探しをするようになりました(^^)

※いろいろなマリア様です。黒に見える衣装も実は青です。