筆は、主にナイロンのものを使っています。柔らかいけれどコシがあって、価格も天然の毛を使ったものより手に入りやすくなっています。ですが、最終的な仕上げ描写にはやはり天然の毛(主にコリンスキーと呼ばれるチョウセンイタチの毛)を使っています。細い面相筆と呼ばれるものです。

 筆の形もいろいろあります。一番左のかまぼこ型は「フィルバード」次の形は「丸筆」、、、他にも扇方の「ファン」等々自分の表現に合った筆選びをするのも楽しいです(^^)服を選ぶようにウキウキしながら画材屋さんのなかを巡ります。日本画用とか、水彩画用とかあまりこだわらずに使いやすいものを使ってます。時にはプラモデル用の筆なんかも使います。これがわりと長持ちしてくれます(笑)


 筆を買うとき、実際にみて、選んでも使ってみないと使い心地がわからないことが多いです。同じ品でも、一頭一頭の毛なみの癖や工場の違いとかなのでしょうか、すぐにダメになってしまうもの、長持ちするものがあり品質が一定しません。

 私は9割がたこのようなやわらかい筆を使います。馬やマングースも時々使います。残りの1割は堅い豚毛です。強い筆致を表現したいときに使っています。一般的に知られている油絵の筆です。