この作品は、「天使の階段(千葉・養老渓谷)」というものです。33.3×24.2cmの油絵です。天使の階段というのは上から降り注ぐ光をさします。キリスト教の中で出てくる言葉です。気象学的には薄明光線と言われます。別名で「天使の梯子」「ヤコブの梯子」とも。(ウィキペディアより)光がまるで点からの贈り物がやってくる道しるべのようだったためにこのような名前がついているのではないでしょうか。

 私はこの呼び名がとても気に入っています。光は、水と同様に生命にとって必要不可欠です。太陽が地球にちょうど良い距離にあったために私たち生命は生まれる事ができました。水も光が作る水蒸気によって生まれました。そう考えるとまさに光は根源であり、これは奇跡です。古来から、人々がそれを肌で感じ信仰の対象としてきた事も納得できます。

 私の作品の中で最近特に光を意識するものが多くなってきているように感じます。この作品もそうですし、左の作品にしても水辺の風景を通して光を意識して描いています。(「出発の朝(広島・仙酔島)」14×18cm、油絵)
 
 光は私のこれからの作品制作の中で重要な役割を果たす要素になっていくように感じています。まだ、漠然としていますけれど、、、。