題名(タイトル)について

  作品を展示するにあたって当然ながらその題名を考えなければいけません。私はそんなに語彙が多いわけではないので(^_^;)これはかなり苦手な作業にあたります。作家さんによっては題名から作品を作り始める方もいらっしゃるということを聞いたこともあります。ですが、私はまず作品が先に出来上がります。

  私はよく花言葉の引用をします。例えば、この白山茶花の作品「理想の恋(白山茶花)」(18×14cm・油絵の具)は幾つかの花言葉から選択しました。
  花言葉を調べると恋にまつわるフレーズが多いようです。この白山茶花にも他に「愛嬌」とか「私はあなたの愛を遠ざける」という言葉があります。ギリシャの神話から生まれ、現在の形に変化していったようですが、興味深いと思います。

 もちろん、ぴったりと作品イメージに合わない言葉だったりすることもあります。その時は全く違った言葉を探して、頭の中に単語がぐるぐると駆け巡ります。本や詩を読むことも。

 いろいろな手段で最も良い題名をつけてあげたいなと思います。自分の子供に名前をつける感覚でしょうか。作品は作家にとって、お腹を痛めた子供と同じだと思っています。