絵画、イラスト

 春の嵐の中で桜(ソメイヨシノ)はすっかり葉桜になってしまいました。カラカラになった花弁がくるくると舞っています。小さな竜巻のような風が吹いて花弁が舞い上がっているのが可愛らしいです。これからどんどん華やかな植物が育つ季節を迎えます。


 先日、私は我孫子駅からバスに乗ってあけぼの山農業公園に行ってきました。ここには以前コスモスを取材に行きましたが、今回の目的はチューリップを見ることです。あけぼの山農業公園には大きな風車が一台あって、そこにある花畑には時期ごとにさまざまな花を植えているようです。春のチューリップ、ポピー、夏はひまわり、秋はコスモス……風車、いうと佐倉市にあるアンデルセン公園が有名ですがここも小規模ながら丹精こめて造園した花壇でとても賑やかです。


 洋画と日本画と言う区別がわからないと言われる事がナンセンスな感じがありました。この頃は絵とイラスト、マンガの区別がなくなってきたという事も言われてやはりこれもナンセンスだと感じています。私が大学生の頃からキャラクターを作って油絵にしたり彫刻にしたりする流れはありましたし大学教授はみんな別け隔てなく指導していらっしゃいました。だから区別することを意識したのはむしろ大学を出てからです。


 私にはキャラクターをつくるセンスが無いです。昔は学校のマンガ研究クラブに入ってマンガを描いてみたりしたけれど、同じキャラクターを2度も3度も描けない…物語を考えるセンスが無い…といった経験から一度描けばできると思って絵画をなりわいにしようと思いました。


 創造することが=アートならマンガもイラストも絵画もなにもかもがアートで区別する必要なしだと思います。ただアーティストの個性や質にあわせて自己研鑽して行けば良いと思います。そういう区分はアーティストが決めるのではなくて、まわりが決めていくものです。評論家や絵画関係者はたしかにそんな区分があったほうが仕事がしやすいと思います。


 私はその区分を否定しませんが、私としてそれを意識して仕事することはありません。ただ自分の心にうつる豊かなもの、描きたいものを描くのです。